【室蘭八景】金屏風の風景とその歴史【名称由来】

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北海道室蘭市にある、金屏風と呼ばれる景勝地をご存知でしょうか?

金屏風は室蘭八景のうちのひとつとして、とても有名な場所です。

室蘭に寄った際、時間があったのでちょっと寄ってみたいなと思い、カメラを抱えて金屏風に向かいました。その時の記録をここに残します。

また、金屏風の歴史についても調べてわかったことを、ここに記しておきたいと思います。

室蘭八景の金屏風に行ってみた

室蘭市の金屏風の断崖

2025年1月撮影。

金屏風は、北海道室蘭市母恋南町4丁目にある、海に伸びる断崖の景色です。

当然ですが滑落と大変ですので、フェンスが設けられています。観光の際は決して乗り越えないように。

金屏風の立ち入り禁止標識
金屏風の断崖

見事な断崖絶壁ですね。

金屏風の断崖風景

周りに何もなく、どこまでも伸びる水平線を堪能できるのも気持ちが良いなと思いました。

金屏風とは

金屏風とは画像の通りの断崖絶壁のことですが、これがなぜ金屏風と呼ばれるのかは下記の通り。

  • 崖面に朝日が映えると、あたかも金の屏風を立て連ねたようにみえることから、「金屏風」と呼ばれるようになりました。

この時は朝日の時間帯はとっくに終わり、11時頃でした。朝日の影響で本当に金屏風のように見えるのか、いつの日か確かめてみたいものです。

【歴史】金屏風について調べてみた【アイヌ文化】

金屏風の地名由来板

室蘭市の金屏風、その歴史はどのようなものか、調べたものをまとめたいと思います。

金屏風の歴史【アイヌ文化とも関連】

金屏風の「地名由来板」を確認すると、金屏風の名称と歴史を確認することができます。

名称由来は前述の通りですので、ここではその歴史のみ解説します。

金屏風


赤褐色を帯びた断崖に太陽が映えるときは、金屏風を立て連ねたように見えることからこの名を呼ぶようになった。

金屏風の名称は、昭和五年八月、室蘭外海奇景命名協議会が正式に名づけて室蘭俯瞰図収録したのが最初である。

金屏風付近には二オモイ、アトカニと呼ばれるところがあり、二オモイは小さな入江をなしており、時化(シケ)どきになるとおびただしい漂流木がたまるので、そう呼んだといわれ、寄木湾という名もある。

アトカニは「われら矢を射る所」という意味で、アイヌたちはこの難所を通るとき、魔除けのためそこの崖や岩などに矢を射こむという古くからの習慣があったらしい。

トッカリショの夜空に二つの月が出た際、このアトカニ岩から銀の矢を放って虜の月を射落したという伝説の場所である。

上記の通り、昭和初期にはその存在が認識され、正式に「金屏風」と名付けられていたことがわかりました。

また、金屏風を含むこの海域一帯にはアイヌ文化にも密接に関連していた記録も確認できました。

現代ではアスファルト舗装されている道路を通行できますが、昔は舗装はおろか整備された道がもしかしたらなかったかもしれません。厳しい自然と共存しながら、時には命の危機に晒されていたのでしょう。

そのような歴史を踏まえて、今、我々がここに生きているということに改めて気付かされました。

今この時代を生きる我々は、このような歴史がこの世界に存在していたことを、次の世代に伝えていく必要があるのではないかと思いました。

このブログにも、いつか誰かの何かのきっかけになることを願いつつ、記載しておきたいと思います。

【解説】室蘭八景についても調べてみた

ここで余談ですが、記事タイトルにも記載しておりますが、室蘭八景とは何か、簡単に解説します。

室蘭八景(むろらんはちけい)とは1970年に一般市民からの投票などをもとに選定された、北海道胆振管内室蘭市を代表する8つの景勝地です。

8つの室蘭八景とは

8つの景勝地とはどこのことを指すのか、メモしておきます。

  • 室蘭港の夜景
  • 測量山の展望
  • 黒百合咲く大黒島
  • 絵鞆岬の景観
  • 金屏風・銀屏風の断崖絶壁
  • マスイチ浜の外海展望
  • 地球岬
  • トッカリショの奇勝

室蘭市では、上記を公式に「室蘭八景」として呼称しています。

観光、旅行で室蘭を訪れる際は、この室蘭八景を意識した計画を立てることをおすすめします。

室蘭八景の専用サイトもあるので、参考にリンクを貼っておきます。興味がある方はアクセスしてみてくださいね。

» 室蘭八景の紹介ページ

他の室蘭八景の記事について

本ブログでは他にも室蘭八景を訪れた記録を残しています。

併せてご確認いただけたら嬉しいです。

今回の撮影場所と撮影機材【室蘭市 金屏風】

撮影場所

撮影機材

Body:SONY α7RV(ILCE-7RM5)
Body:Nikon Zf
Lens:SONY FE 24-70 F2.8 GM2 (SEL2470GM2)
Lens:Nikkor Z 40mm f/2 (SE)

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